渡辺謙一(わたなべ・けんいち)・映画監督
1975年、岩波映画入社。1997年、パリに移住、フランスや欧州のテレビ向けドキュメンタリーを制作。『桜前線』で2006
年グルノーブル国際環境映画祭芸術作品賞受賞。近年は『天皇と軍隊』(2009)のほか、『ヒロシマの黒い太陽』(2011)、『フクシマ後の世界』(2012)、『核の大地・プルトニウムの話』(2015)など、欧州において遠い存在であるヒロシマやフクシマの共通理解を深める作品制作に取り組んでいる。
黒尾和久(くろお・かずひさ)・考古学者
平成12 年(2000)11 月5日に藤村新一による「旧石器遺跡ねつ造事件」が発覚したことを契機に考古学史研究に着手、考古学者の植民地支配・侵略戦争、国策との関わりを調査する過程で、同じ負の構造をもつハンセン病問題の存在を知る。
平成21 年(2009)4 月から国立ハンセン病資料館学芸課長、平成26年(2014 年)7 月から同館学芸部長としてハンセン病史に関する資料の収集・保存、展示企画などを手掛け、重監房資料館開設準備にあたって特別病室(重監房)跡の発掘調査・報告を主導したほか、人権啓発にかかる講演活動も行っている。 平成29 年(2018)6
月より現職。
木村真三(きむら・しんぞう)・放射線衛生学者
福島原発事故直後に勤務先の厚労省所管の研究所を辞し、2011年3月15日から福島県内で放射能調査を開始。
現在、郡山市在住。二本松市放射線専門家チーム代表
獨協医科大学国際疫学研究室福島分室室長